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原爆犠牲者慰霊・世界平和祈念 市民大行進
平成21年10月24日(土)
出発式(平和祈念像前)
午前10時、約3,000人の市民が平和祈念像前に集合し、出発式が行われました。田上長崎市長のあいさつの後、活水中学・高校アンサンブル部を先頭に行進を開始しました。平和祈念像前では、長崎市立戸町小学校ブラスキッズの演奏もありました。 出発式
行進
参加者は、平和の大切さを伝える標語が書かれたゼッケンを身につけ、風船や横断幕を持ちながら、子どもから大人まで一緒に行進しました。途中から国道コースと天主堂コースに分かれ、原爆落下中心地をめざして歩きました。
行進
天主堂コースは、くるみ幼稚園の鼓笛隊が先頭で行進しました。 くるみ幼稚園
集会(原爆落下中心地)
11時からの集会では、原爆で犠牲になられた方のご冥福をお祈りして11時2分に全員で黙祷したあと、長崎市立橘中学校吹奏楽部のみなさんが「世界で一つだけの花」を演奏しました。 最後に、長崎市立茂木中学校の生徒が「市民大行進宣言」を発表しました。 集会

たくさんのみなさんにご参加いただき、ありがとうございました。

市民大行進宣言

 64年前の1945年8月9日11時2分、長崎浦上の上空500メートルで一発の原子爆弾が炸裂し、一瞬のうちに長崎の街は破壊されました。無心に遊んでいた子供たち、工場で働いていた女学生、お昼の準備をしていたお母さん・・・ 何の罪もない多くの人々が尊い命を奪われました。辛うじて助かった人々もひどい火傷を負い、水を求めてさまよい歩き、苦しみながら死んでいきました。本当に地獄の様なありさまだったと聞いています。そして、今も、被爆した人々の苦しみは続いています。

私たち長崎に住む者は、小さい頃から原爆の話を聞いたり、写真を見たりして、原爆がどんなに恐ろしいものかを知っています。戦争は絶対にしてはいけないと思っています。

しかし、現在、世界には人類を何度も全滅させることが出来るほどの核兵器が存在し、また、いろいろな国や地域で戦争が続いています。愛する家族や大切な友達を奪ってしまう戦争、苦しみや悲しみしか生まない戦争をなぜ人間は起こすのでしょうか。わたしは、このような苦しみを味わいたくはありません。また、未来の子供たちにも味わわせたくありません。そのためには、私たち自身が平和のために何が出来るかを考え、努力しなければなりません。

 そこで、私たち自身を振り返ってみましょう。毎日の生活の中で、自分と意見が合わない人を避けたり、時には相手を傷つけたりすることもあるのではないでしょうか。周りの人たちと、話し合ったり、助け合ったりできたら、人々が住みやすい、平和な社会になるのではないでしょうか。

 私たち長崎の学校に通う生徒は、毎年平和学習を通して、原爆や平和に対する思いを深めています。毎年被爆体験をお話ししてくださる方々はみんな、核兵器の廃絶を願って、ずっと「語り部」として私たち若者に原爆の悲惨さなどを教えてくださいます。被爆地長崎に生まれた私たちも、被爆者の方々の思いを受け継ぎ、原爆の恐ろしさや悲惨さを日本中に、さらに世界中に伝えていきたいと思います。身近なことでは、自分自身が今すぐできること、お互いが相手の立場に立ち、わかり合う努力を重ね、助け合いながら生活をしていこうと思います。

 私たちは、ここ長崎が最後の被爆地となることを願い、戦争のない平和な世界を実現するために、わずかでも一歩一歩しっかり前進していくことを宣言します。

2009年(平成21年)10月24日
長崎市立茂木中学校 生徒一同