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代表作として、昭和20年代後半から昭和40年代初めにかけて描かれた「かっぱ川太郎」、「かっぱ天国」をはじめとする『かっぱシリーズ』があります。後に『崑かっぱ』と呼ばれるきっかけとなった『かっぱブーム』は、当時全国各地に広がり、高度成長期の殺伐とした風潮の中で、飄々としたユーモアあふれる『崑かっぱ』は、ひとつの文化として人々に愛されました。
晩年のライフワークとして長崎三部作展(「くんちを遊ぶかっぱ展」、「長崎の春夏を遊ぶかっぱ展」、「長崎の行事を遊ぶかっぱ展」)を開催されますが、その折りに「しょせん人間というのは哀れで、こっけいで、はかないものだということですよ。そんなら愚かな者は愚かな同士でそれを認め合ってニコニコしていった方がいいのではないか。そこにユーモアもペーソスも出てくる。単にこっけいだけではつまらない。無心無邪気のよさがとっても好きですね。無心の反対に精神のあるものはイヤですね。無心、天真らんまん、無邪気が一番いいでしょうね。ですから理屈のない笑い、それですよ。」(阿野露団著「長崎の肖像」より)と述べられています。
この言葉のとおり、清水崑の描く作品は温かい愛情の裏付けがあるユーモアに溢れているだけではなく、そこにはペーソス(ものかなしさ、哀愁)も添えられています。また、毛筆で描く線は、あくまでも柔らかく、情趣を含んでおり、つつましく、自分から何かを主張する線ではなく、訪れて来る者を微笑を持って歓待する線です。毛筆で描かれた漫画は、墨絵の世界、画家・清水崑の世界とも言えます。
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